アラベスク絨毯

「40年以前に織られたカイセリ地方の絨毯」

アラベスク絨毯は、草花が蔦によって繋がる文様「アラベスク文様」が織り込まれた絨毯で主にトルコ絨毯を指します。
今から4000〜5000年前に織られた絨毯の起源であるパジリク絨毯の流れを汲むペルシャ絨毯から影響を受け、16〜17世紀に隆盛を迎えました。
主要生産地はトルコ中西部のカイセリ地方が挙げられます。

上流階級の人々が祝いの席で、お抱えの工房に依頼して織ったお披露目の為の絨毯で、文様には一族の繁栄や長寿を願うエスリミー文様(唐草文様)が織り込まれています。

それらの絨毯は祝いの後、その家で保管されたり使用人に褒美として与えられるため、一般の家庭で使う絨毯よりも生産量が圧倒的に少なく入手自体が容易ではありません。

近年は織り手不足などからトルコ国内では生産が困難になり、この20年ほど前から多くの制作工程が中国やインド・ネパールなどの南アジアの国々で行われています。

全ての工程が国内で行われ生産されていた『今から40年以前のカイセリ地方の絨毯』を中心として買い付けを行っています。そこからは、伝統的な技法や人々の祈りが込められた跡を感じ取ることができます。




トルコ中央部に位置するカイセリ地方。
キャラバンが行き交う交易の要として賑わい、世界の文化がここで交差した。

アラベスク絨毯の美しさをそのまま写したようなメダリオンの幾何学模様。トルコのバザールでは至る所でアラベスク文様が描かれた小物を見つけることができる。

曼荼羅のような、メダリオンを持ったフィールドが美しいデザインのアラベスク絨毯。メダリオンには全方位を意味する「8」枚の花弁のような文様が施されている。
このデザインのように、多くの絨毯には8に関する文様が施されている。

黄金の輝きを放つウールのアラベスク絨毯。
細い糸は緻密で繊細な模様を絨毯の上に描き出す。

アラベスク絨毯が並ぶ部屋は神々しい美しさで満ち、
文字通り神の世界を感じさせる。






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